ピアスについて
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医療機関で開けると安全です
ピアスについての質問が多く寄せられておりますので、そのいくつかについてお答えしましょう。まずピアスは医療機関で入れられるのが良いと思います。自分で開けたり、厳密にいうと医療法違反なのですが、他人に入れてもらうと、トラブルのため結局医療機関を受診される方がおられるからです。
痛みの心配はありません
ピアスのために耳に穴をあけるときに痛みを気にされる方が多いと思いますが、医療機関で行う場合、穴をあけるのとピアスが装着されるのが瞬間的に同時に行われるため、ほとんど痛まないか、痛んでもほんの一瞬です。ですから麻酔も必要なく、痛みについてはほとんど気にされる必要はありませんし出血もありません。
いくつかの注意点があります
しかし穴をあけるにはいくつかの注意点が必要です。以下の注意点を良く読まれて、それからピアスを入れるかどうかを決断される方がよいと思います。
当院でピアスの挿入を希望される場合、特に予約は要りませんが、混雑具合によっては少しお待ちいただくことをご了承ください。
ピアスの穴あけの料金
ピアスの穴あけにはどこの医療機関でも健康保険は効きません。安いところは材料費が別にかかったりすることがありますので、あらかじめ十分確認をとってください。穴をあけた後の合併症(化膿やアレルギー)には健康保険が効きます。
耳たぶ以外はお受けしていません
当院では滅菌した合併症の最も少ないチタンのピアス(当院で用意)でのみ、穴あけ及び挿入を行っております。持ち込みでお引き受けするのは、滅菌してあるチタン性のピアス挿入キットのみです。施行料金は、ピアスの種類により変わりますが、両耳で8,000円(材料費、薬剤費込み)程度からです。片耳の場合はそれより少し安くなります。
耳たぶ以外の場所については、医師の立場からしてあまりすすめられたものではありませんので、当院ではお引き受けいたしていません。
ピアスの穴をあけるときの注意
- ピアスでのトラブルで多いのは化膿(細菌感染)と金属アレルギーによる接触皮膚炎です。不潔な操作を行うと炎症をおこす可能性は高くなります。きちっとした穴あけをおすすめします。当院では耳のみ行っています。
- 最近はアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎をはじめとして、皮膚の敏感な人が増えています。18金以上のピアスならかぶれないので安全ということはありません。穴をあけたあとに何か問題がおきた時には、すみやかに医師の診察を受けましょう。
- 自分であけたりアクセサリーショップなどであけたりしないで、病院で開けることです。ピアスを開けること(体に傷をつけること)は医療行為です。自分自身や医師以外がピアスの穴を開けることは医師法の違反になります。医師でない人があける場合、血液を介してうつる病気(エイズ、梅毒、肝炎などの感染等)など衛生上の問題があります。ピアス後の皮膚のトラブルにすぐ対処できません。
- ピアスを入れるということは、傷を付けること(穴あけ)のリスクと異物を挿入するリスクの2つものリスクを伴う作業です。例え十分な配慮の下でいれても合併症がゼロというわけではありません。アレルギーなども含めると1割ぐらいの人が穴あけに失敗するようです。まして自分や医師以外の人に入れてもらう場合は数割の確率でトラブルが発生するということを忘れないで下さい。
- 粗悪なピアス(金メッキ、ニッケル、ステンレスなど)を使用しないことが大切です。なぜならばピアスを開けたばかりの皮膚は、とても敏感だからです。この間に粗悪なピアスを使用すると金属アレルギーや化膿の原因となります。
- 18金、24金だから安全だと、思い込まないことが大切です。それは18金や24金ピアスでさえ、安全とはいえないからです。ピアスの軸が極端に細いものや、短いもの、自分の耳たぶの厚さにあってないピアス、装飾の派手なピアス、ピアス後のケアーの間違いは、18金や24金でも皮膚トラブルの原因になります。現在のところ人工臓器などに使われているチタンが最も安全と考えられるため、当院ではチタンのピアスのみ挿入致しております。
- 後で後悔しない為に穴あけしたい場所を先生にしっかり伝えましょう。
ピアス挿入後のアフターケア
- ピアスを外さないでつけたまま、軽く動かしながら水道水でよいので丁寧に洗ってください。
- ヘアースプレー、シャンプー等の化粧品、薬品がなるべく耳たぶにかからないようにし、洗髪後は耳たぶをお湯でよく流し、上記の処置をとってください。洗髪はピアスを付けた日からできます。
- 穴あけ用ピアスを付けてから4~6週ほどするとピアスホールは完成します。この後の自分で入れるピアスはチタンや18K以上のアレルギーの生じにくい素材のものを選び、最初の1年間はなるべく太めのポストのピアスを使用してピアスホールの縮小を防いでください。
- 耳たぶが赤く腫れたり、痛みがある場合は放置しないで、早めに必ず受診してください。